みなさんこんにちはこんばんはおはようございます、
クラシカルメンバー幽霊部員の松本です。
上勝町で暮らす30代の3人で始めたこのブログも、気づけば私は40歳になりました。
もう40歳、まだ40歳、よくわからないですが、とあるやらなければいけないことからの現実逃避で始めてしまったクラシカルのサイト移管のついでに、ご無沙汰している皆さんに、近況報告を少し。
2011年に東京から徳島県上勝町に移住し、気づけばもう14年が経ちました。
東京から地方へ移住すると決めるには、それなりに勇気もいりましたが、
3・11が起きたあの日、武蔵小杉から当時住んでいた両国まで、同僚の土屋さんと歩いて帰る道中で、
大都会のマネー資本主義に踊らされる東京の生活を離れ、
暖かく豊かなコミュニティの中で「小さくても自分らしい暮らしと仕事」をしたい、
そんな、今思えばいかにも1年くらいですぐに地域からいなくなるテンプレあまちゃんでした。
移住直後は、内閣府や総務省からの助成事業関連のスタッフとして、
(制度はすでにありましたが)今で言う地域おこし協力隊のような立場でなんやかんや働き、
その後もなんやかんやあって、妻と友人とまちづくり会社を立ち上げ、
ゼロ・ウェイストをコンセプトにしたカフェを始めるなど、地域づくりに関わる活動を続けてきました。
そんな私が、上勝でカフェに立つことを止め、大学の地域連携部門で働くようになり、もう6年が経ちました。
なぜ大学で働くのかは、これまでもよく聞かれましたが、一番大きかったのは、新ゼロ・ウェイストセンター建設を巡る出来事です。
当時ブログにも書き、その後同様の内容を徳島新聞にも掲載していただいたので、うっすら覚えている方もいるかもしれません。
https://kamikatsuclassical.jp/2019/01/25/theworldfoundkamikatsunow/
正直、もう前に進んでいる段階でこの話を掘り起こすことは、自己満足だけで上勝にとって良いことあるのか?
とは思うものの、今年一年、いやここ数年の上勝を振り返った時に、今もう一度書いておきたい。
上勝ゼロ・ウェイストを支えてきた人たちの思いが十分に顧みられないまま、
都会的な価値観を無自覚に称賛し、
地域は「課題だらけ」だから「活性化」しなければならないものとして位置づける。
そこにあるいろんな思いや地道な積み重ねには光が当たりにくく、
外からやってきた有名なすごい人や目立つ取り組みばかりが評価されていく。
「地域のため」という言葉を免罪符のように掲げながら、「これって誰のため?」って計画や事業が進んでいく。
そしてそれらを象徴化して上勝の全てのように扱っていく、自称「ローカルでイイコト」を展開していくメディアやコンサルたち。
この出来事を通じて生まれたのが、
「なぜ、こんなにも地域はひとつになれないのか」という純粋な問題意識でした。
これが、大学という場に身を置き、上勝だけでなく他の地域にも関わりながら、その答えを探してみようと思った理由です。
上勝町の中にいるだけでは、見えないものがあると感じていたから。
また、大学で仕事を始めてから、地域計画の専門家である田口太郎先生のもとで、社会人学生として研究という世界にも足を踏み入れました。
2021年に修士課程を終え、大学の中で実践と研究の経験を積みましたが、そんなに簡単に答えは見つからず、
いろいろといつも私の行く末を心配してくださる矢部先生に上手くのせられながら、田口研博士課程に進みました。
そしていま、年明けに締切がくる博士論文の最終追い込み中です。
無事に正月を迎えることができるのか(いやできない)。
「地域づくりの多様な主体の『あいだ』における地域デザイン」というタイトルで、
中身は上勝町のゼロ・ウェイスト政策への参与観察を軸に、
地域づくりの理念と生活世界の乖離、そこで生じる葛藤を、私たちはどう捉えるべきか、という内容です。
博士過程を終えたわけでもなく、そもそもまだ提出もしていない段階で言うのは間違いなく後で後悔しそうなのですが、
あの時の「なぜ、地域はひとつになれないのか」という問いに、ようやく自分なりに納得できる答えが見え始めてきました。
そして、「地域はひとつになんてなる必要があるのか?」ということも。
興味があれば、またお知らせしますので、ぜひ読んでください。
もし続報がなければ、「あ、完成しなかったんだな」とそっとしておいてください。
思った以上に長くなりましたが、みなさん、今年も大変お世話になりました。
皆様良いお年をお迎えください。そして、これからも引き続き、細く長く、上勝クラシカルをどうぞよろしくお願いします。
※補足
新しいゼロ・ウェイストセンターを取り巻く環境で働いている人たちからすれば、今更またこんな話しして気持ちを害していたらごめんなさい。
ただ大前提として、今、現場で上勝のゼロ・ウェイストに関わり、日々実践を積み重ねている皆さんへのリスペクトは変わりませんし、
大切な時間を共有してきた大切な友人として、これからも変わらずに仲良くしてくれたら嬉しいです。
私が向き合いたいのは、この出来事に対する怒りではなくそれを生み出す「構造」で、
今よりももう少しいい形があるんじゃないか、そのために自分自身が何ができるかを考えたいということです。
(正直に言えば、この構造に無自覚に加担している個人に向いてしまうことが全くないわけではありませんが、
それは現場ではなく経営や計画や政治に対してです。そしてそれは私自身の未熟さです m(_ _)m)






