壁に絵を飾るのは。

お店に絵を飾りました。

 

上勝の四季シリーズ -冬- です。

昨年からアーティスト田中紗樹さんにお願いして
上勝の四季の写真を送り、それぞれの季節に1枚ずつ絵を描いてもらっています。

今回の絵のタイトルは「冬弦」。
冬のキーンと張り詰めた雰囲気を表現してくれました。

さきさんは2016年に当店で開催したイベントでのライブペインティングをお願いしたことをきっかけとして知り合い、3年経った今もこうやって繋がっています。


3年前に開催したイベントでのライブペインティングの様子。

 

私が小学生の頃。
うちの母は私を連れて神戸や大阪の美術館に連れて行ってくれました。
その時はなんのこっちゃか分かりませんでしたが、
大人になった今でも時々美術館に行きたくなったり
こうやって絵を飾りたくなるのは母の影響かもしれません。

母は都会に比べると音楽や美術など文化的なものに触れる機会が少ないことで
私たちの世界が狭まることを危惧してか、音楽コンサートを開いたり、自作で論語の教科書を作って私たちに読むようすすめてくれました。
母が期待する通りの教養を身につかられなかったことは申し訳ないのですが(汗
私にとっては忘れがたい思い出ばかりです。

そして今、母になって思うことは、私の母と同じように、いろんな世界を子どもたちに見せてあげたいということ。
本物の絵や音楽を身近に感じて、多様な人と触れ合って、いろんな生き方・考え方があることを知ってほしい。

 

 

君はきっと、覚えていないだろうけれど。

 


初めてイチゴを植えたことも。土の匂いや手が汚れることも。


世界的指揮者 佐渡裕さん率いるオーケストラのホルン演奏者の演奏を聞いたことも。


寒い日に外で食べるお寿司の美味しさも。冬の木々の枝が美しいことも。


たくさんのお兄ちゃん、お姉ちゃんに遊んでもらって優しい笑顔に包まれていたことも。

何かふとした瞬間に「懐かしい」という感覚とともに、
無邪気だった頃の思い出を記憶の抽斗からひっぱり出して、当たり前だった日常を「良かった」と言ってくれたら。そんなことを想いながら「上勝100年会議」やその他イベントを、そしてカフェを、営んでいます。

これは息子だけでなく、上勝に暮らす全ての子どもたちに対してそう思っています。

上勝に住む子どもたちと接する機会が少ないのは残念なので、これからは定期的に図書館のようなスペースを設けたりして、もっとみんなの当たり前に行ける場所になれればと思っています。

ここ3年ほどは毎年上勝中学校3年生を対象として授業をさせてもらっていますが、他にも繋がりができればいいな。

最後にお知らせになってしまいますが、今月末の3月31日(日)に小さな学校を当店にて開校します。
山笑う日の小さな学校

以前ご紹介した宇宙のことについて何でも知っているののさんの「宇宙学」と
陶芸家の中園晋作さんの「ものづくり」の授業2本立てです。
大人がめっちゃ聞きたい授業ですので、春休み中の10代のみなさん、ぜひ!!
もちろん町外からの参加もokですよー。

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