量り売りってなんだ。
どうも、AKBって全員同じ顔に見えるって言ってる人の顔も同じに見える、松本です。
暖かくなったかと思うと、また少し冷え込んだり、体調管理が難しい季節ですがいかがでしょうか。
さて、今日のお話は「量り売り」について。
私が上勝で経営するcafe polestarでは、量り売りを導入しています。コーヒー豆や上勝の伝統的なお茶”上勝晩茶”など、カフェで商品として出しているものはもちろん、油やお塩など調理に使う調味料類まで、量り売りで購入できるようになっています。
なぜ、量り売りをするのか?というと、
上勝町のゼロ・ウェイストと言えば、まずほとんどの人が思い浮かべるのは45!という圧倒的な分別数と、リサイクル率が80%という点で有ることは間違いないでしょう。でも、ゼロ・ウェイストにとって、このリサイクルはあくまでも最後の手段。もっと考えるべきなのは、如何にものを使い続けることができるかというリユースと、そもそも如何にゴミとなってしまうものを最初から生み出さないというリデュースなのです。
元栓を締めたほうが早道じゃないのか?「ハイムーン工房のホームページより」
量り売りは、生活の中で日々出てしまうパッケージ、容器包装の削減にダイレクトに繋がります。ですので、原則容器持参での量り売りが基本となりますが、嗜好品から、普段使う調味料まで、量り売りができるようにしているのです。

ということで始めた量り売りですが、飲食店が量り売りを始めると色々な良いことが起こったということを、ちょっとシェアさせていただきます。
量り売りすることで起こる7の良いこと。
・無駄が減る
まずはこれですね。というかこれにつきるのですが、必要な分だけ必要なものを買えることで、容器包装だけでなく商品そのものも無駄なく購入することができます。そのため、上勝の場合ではいろどりやゼロ・ウェイストを学びに短期滞在するインターンシップ生たちにも量り売りは好評です。
(写真挿入予定)
不用品のシェアスペースくるくるショップを利用すれば滞在中使い捨てのものをださずに暮らせます
・どんなものを使っているのか、お客様にアピールできる
これは特に飲食店が量り売りをやる上での利点として、どのような食材や調味料を使っているのか、お客様にアピールする効果もあります。例えばクラシカルにも記事を投稿してくれている上勝のイタリアンレストランペルトナーレでも、量り売りがされていて、シェフがどんな材料を使って料理をしているのか、そのこだわりを商品から垣間見ることができ、お店の付加価値に繋がります。
輸入食材がずらりと並ぶ量り売りコーナーは見てるだけで楽しいです。「ペルトナーレインスタグラムより」
・(うまくやれば)在庫の回転率をあげ食材の品質管理につながる
これも飲食店ならではですが、どうしても封を切ってしまった瞬間から食材は劣化し始めてしまいます。自分たちがお店で使う量に加えて、量り売りで商品が回転することで、食材をより新鮮な状態で保つことにも繋がります。(思ってもいないものが量り売りで売れすぎて仕入れの予測が難しいこともありますが・・・)
・お店もお客様もお互いに経済的
パッケージされている商品価格の平均15%がパッケージ代と言われています。
量り売りをすることで、お店もパッケージにかかる費用がなくなりますし、その結果お客様もお得にお買い物ができます。衛生の問題は残りますが、お客様にできるかぎりセルフサービスでできるような仕組みがあれば、お店の手間も減っていいですね。
・お客様とコミュニケーションする機会が増える
商品表示は必要かと思いますが、基本的に対面でやりとりしながら販売を進めるため、お客様と自然にお話する機会が生まれ、ゼロ・ウェイストのことやお店のことをアピールする機会が生まれます。
・全国に仲間ができる
本当にここ数年、急激に量り売りという手法が見直されており、小さな店舗で量り売りをする方が増えています。つい先日も、社会課題解決型Webマガジン「Earthackers(アース・ハッカーズ)」編集長安居昭博ことアキくんのオンライン・トークイベントにゲストスピーカーとして参加させてもらいました。
記念すべき第一回のテーマが『量り売りやってみナイト!』
ご一緒させていただいたのが、北海道札幌市で建築士として勤めながら週末だけオープンする量り売りストア「トロッコ商店」を開業した阿部慎平さんと下山千絵さん。お仕事で使われる布や電気ケーブルなども量り売りをしているそうで、特色がでて面白いお店、札幌まで行きたい!
参加されていた方の中でも新しく始めたい方が多く、でもまだまだ衛生管理や許可など手法的にわからないことも多く、手探りでやられているのが現状です。このようなコミュニティの中でお互いにナレッジを共有して量り売りがもっともっと進んでいけばいいですね。ちなみに上勝町を拠点に活動するゼロ・ウェイストアカデミーが、量り売りを始めるにあたってサポートしてくれる仕組みもあります。
詳細はこちら→ゼロ・ウェイスト認証制度

私達ももちろんゼロ・ウェイスト認証店です。
ということで、あなたも量り売り、ぜひ始めてみませんか?


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