上勝町の未来を考える。

最近なんか上勝大変そうですねって言われることが多いのですが、そんな心配して下さる皆様に、上勝の「今」をきちんと伝えるのがこの”Kamikatsu Classical”

今日は、本年度より、上勝町のありたい未来の姿を描くために結成された、上勝町SDGs推進委員についてのお話です。

SDGs(Sustainable Development Goals)とは、最近ニュースなどでも耳にすることが多いですが、国連が定めた持続可能な開発目標のことです。
2030年までに持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さないことが力強く宣言されています。
発展途上国のみならず、先進国自身が取り組む普遍的なものである点が、これまでの開発目標とは大きく異なっており、日本政府としても積極的に取り組んでいます

上勝町は、そんなSDGsの達成に向けた優れた取組を提案した29都市として、内閣府から「SDGs未来都市」として選ばれました。もちろんそれは上勝町を代表する取り組みであるいろどり、そしてゼロ・ウェイストといった活動が評価されたからに違いないのですが、と同時にこれからの10年で、さらなる取り組みが求められます。

これまでの目の前の課題解決的な視点だけではなく、これから生まれる未来世代や社会情勢を踏まえて、町の将来像を描き、持続可能なまちづくりのために「上勝町SDGs推進委員会」を結成し、町民の中から委員を募集し、これから町民の意見をヒアリングしながら、ありたい町の姿を描いていきます。

そんな委員会に、私も参加しています。

Iターン、Uターン、男女比率もほぼ半分、30代前後のメンバーが中心です。

第一回目の委員会では、委員会にファシリテイターとして関わってくださる枝廣淳子さんから、SDGsやこれからの未来を描いていく方法論をレクチャーしてもらいながら、

上勝町の誇りに思うところ、素敵だと思うところ、好きなところをみんなで出し合ったり、逆に気になるところ、変えたほうが良いと思うところ、不安・心配なところを言い合ったり。

最後は、具体的に2030年の上勝町を思い浮かべた上で、増えていてほしいところ(+)、減らしたいところ(−)、維持したいところ(△)を共有しました。

これから、町内の方々へ今回私達が行った内容をインタビューしていきます。
私は、今は上勝を離れてしまっているけど将来上勝へ戻ってきたいと思っている若者たちへ、ヒアリングしていけたらなぁと思っています。
(上勝は高校がなく、高校進学とともに上勝を離れてしまうことが多いので)

この委員会には、簡易で託児サービスを設けてくれていました。真剣な話をみんながしている中、会場を走り回って少しうるさかったかな、周りの人に迷惑をかけたかなと思っていたのですが、最後に上勝出身の妻が最後に感想でこんなエピソードを話してくれました。

「自分も小さい頃、こうして大人が真剣に話をしている横を走り回って遊んでいた。きっとこの子達は昔の私のように、そこで話されている内容は理解していない。それでも、潜在的な記憶として、大人たちが夜な夜な集まって町のことを真剣に話し合っていたという、記憶は残っている。私はそんな大人たちに憧れて、この町に帰ってきた。」

そんな風に思ってもらえるように、上勝のこれからを、みんなで一緒に考える会にしたいと思ったのでした。

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