家を改装したら「グランドレベル」の重要性を実感した話。
前回、お土産の話を書いて、ちょうどその時にポートランドに行っていた夫はお土産について相当考えたようで(よしよし)、彼が悩んだ末に買ってきたお土産はこちらっ!

Portlandの「P」が入ったキャップ帽とTシャツ。
ふむふむ。なかなか実用的で良いんじゃないでしょうか。
(ありがとうございましたm(_ _)m)
夫を安心させたところで、今日は最近の近況報告といいますか
なんだか不思議な毎日を送っているのでそのことについて書いてみるてるみです。
家を改装したら人がたくさん集まるようになった
昨年末、ずっと、そうですね、かれこれ3年くらい
悩んできた実家の一部改装をしました。
現在住んでいる自宅はうちの母方の実家で、祖父が建てました。
築約60年の実家は「古民家」という美しい響きのものではなくいわゆる「民家」。
夫と二人で改修するかどうかを話し合い、設計士さんに相談してやっと決心がついたのが昨年11月。12月から工事が始まり自分たちで漆喰の壁を塗ったりして、4月に工事が終わり現在に至ります。

漆喰をみんなで塗っている様子。大変お世話になりました。
ちなみに、今回改修したのは祖母が昔営んでいた文具屋の部分。
微かにですが、たくさんのノートや筆箱、鉛筆が並んでいたり駄菓子を販売していた頃の記憶が残っています。祖母は今も健在ですが足腰を痛めたり体調を崩したことで数年前に店を閉じ、それからは大きなカーテンが常にひかれていました。
「もっと気楽に人を招くことができる場所ができたら。」
そんな思いを一番に、夫と改修を決めて4月にできあがってからというもの、大きな変化がありました。それは「自分たちの家」という範囲を超えて、人々が集うもっと公共的な場所になったこと。
また別の機会に書きますが、5月末からインターン生の受け入れをカフェ独自で始めました。現在までにシンガポール女子(1週間)、ドイツ女子(2週間)、一昨日からアイルランド女子(1ヶ月)そしてカナダ女子(現在4ヶ月目継続中)が参加し(女子ばっかり!)、私たちと一緒に暮らしながら、どうやったらゼロ・ウェイストな生活を実現できるのかを話し合ったり、町内の農家さんやごみステーションで受け入れてもらい、上勝の暮らしを体感してもらったりしています。
このインターンを通して、自分たちの暮らしを見直したい。
子どもたちにいろんな人たちと触れ合う機会をもってもらいたい。
そして何より、上勝の未来について語る仲間を増やしたい。
そんな思いから初めて今まだ実験中ですが、家族以外の人が出入りする機会がグンと増えました。

家でみんなで料理してご飯食べて語らって。(グウちゃんの目が怖め)

それぞれ偶然に来て、パーティーするつもりなかったのにいつの間にか10人くらい集まってパーティーになってたり。こちらは昨日の様子。私は先に寝た。
もうすぐ4歳になる息子は最近保育園のお迎えに行くと「今日は誰が来るん?」と聞いてきます。彼にとって今や誰もこない日は少し寂しく、珍しいようです。

基本家の中は英語。
そんな昨年はなかった状況に少し戸惑いながらも、楽しんでいる自分がいます。
そして一冊の本のことを思い出しました。
「マイパブリックとグランドレベル」という本。

著者の田中元子さんは「1階づくりはまちづくり」という考えのもと、地域の人たちが主体となるまちづくりをされています。
「マイパブリック」という公共的な個人スペースを示す言葉は、おそらく私が今感じている「自分の家という範囲を超えた場所」を表すのに最適な気がしますし、それは「グランドレベル」という位置、道沿いの1階を改装したからこそできたんだと今、実感しています。
文具店を閉めた時に「灯がついてなくて寂しくなったね。」と近所の方に言われたことがあります。
光を灯しておくだけで、ちょっと寄ってみようかな、たこ焼き食べたいからみんなで食べようかなと集まるハードルが下がったように思います。
町内でもそんな場所が、歩き回ってみんなが自然に集える場所が増えたらいいのにな。
…そしてたった今、友人から今晩4人で泊まりにくるという連絡が…。
今晩も賑やかになりそうです^^;



コメントを残す