ゴミをゴミにしているのは誰?〜Building new Culture.〜

皆様、新型某ウィルスで世間はばたついておりますが、いかがお過ごしでしょうか。そんな中私はお仕事で山梨県まで行く用事があり(この話もまたしたいのですが)、時間があいたのでちょっと足を伸ばしてお隣の長野県まで。

目的地は、前から一度行ってみたかった長野県・諏訪市にあるリビルディングセンタージャパン、通称リビセン。このリビセンについては、いろんなメディアで取り上げられていると思いますので簡単にだけご紹介しますが、空間デザインユニットとして活動されているご夫婦が、旅先の米国オレゴン州ポートランドでであったReBuilding Centerにアイディアを得て始められた、解体する建物から建材や家具などの古材、古道具をレスキューし、蘇らせるリサイクルショップです。


ここにあるのは、上勝町のゴミステーション内に設置された不用品交換場、上勝のくるくるショップにあるようなものばかり。でも、そのひとつひとつが輝いて見えます。同じものでもどう見せるのか、どう磨くのか。私達にとっては見慣れた不用品が、かっこよくおしゃれに見えるのは不思議です。


でも正直に言うと、古道具屋さんやリサイクルショップは色んな所に既にあるでしょう。単におしゃれにとかかっこよくというのは、案外それほど難しいことではないのかもしれません(私にとってはそれでも十分難しいけど)。私が何よりこのセンターでいいなと思ったのは、単に古道具を扱っているわけではなく、その一つ一つのストーリーを大事にして、新たな持ち主に繋げるということを大事にされていること。そしてそれが、お店のいたるところからひしひしと伝わる仕掛けがたくさんあったこと。

また、カフェが併設されていたりワークショップも定期的に開催されいて、この場所を使ってコミュニティを創ろうとしていることも感じました。

ゼロ・ウェイストアカデミーの坂野晶が講演でよく「いつからゴミはゴミになりますか?」と参加者に問いかけますが、まさに、まだ使えるものをゴミにしているのは、他の誰でもなくそれを活かす力のない私達自身であることを改めて思います。
妻のこのブログ以降、どこかへ行く度にお土産に悩むのですが、今回はリビセンに併設するカフェでりんごのおやつを量り買いできたので安心して帰れそうです。






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