「HOTEL WHY」宿泊体験記。
今週の上勝クラシカルは東が担当です!
今日は「HOTEL WHY」の宿泊体験記を書きたいと思います。
HOTEL WHYとは何か?
そもそもHOTEL WHYとは一体何なのか?
HOTEL WHYは上勝町に新しくできた「上勝町ゼロ・ウェイストセンター(WHY)」に併設されたホテルのことです。
https://why-kamikatsu.jp/

写真:ゼロ・ウェイストセンターwebサイトより
ごみ収集車は走っておらず、ごみは各家庭が「ごみステーション」という一拠点へ持ち込み、分別、中間処理を行っている上勝町。
これまで使用していた建物の老朽化や町民の使い勝手の向上を目的として、この度新しく建設されました。それに伴って、コミュニティーホールやコインランドリー、シェアオフィス等も併設され、ゼロ・ウェイストを学ぶ目的で上勝町を訪れた方の宿泊体験施設として、HOTEL WHYも建設されました。
ゼロ・ウェイストセンター(WHY)は環境型複合施設、「HOTEL WHY」はゼロ・ウェイストアクションホテルという説明がされています。
気になるHOTEL WHY。

ごみステーション部分は4月20日から始動し、ごみの中間処理施設として町民向けにオープンされていましたが、ホテル部分はコロナウイルスへの懸念から5月30日のオープンとなりました。
予定されていた町民向けのお披露目会も中止となり、ホテル部分を見学する機会を失っていたのですが、6月中の平日に限って上勝町民限定で申し込み可能なプランが用意され、私たちも百聞は一見にしかずと、かくして6月24日(水)の夜に泊まってみることにしたのです。
WHYの謎① 実際室内はどうなってるの?
ということで、ここからは実際に泊まってみた様子と感想を。
当日、カフェ・ポールスターのInstagramアカウントにてインスタライブ配信を行いました。気になる方はそちらもチェックしてみてください。
Cafe polestar インスタライブ「ゼロ・ウェイストアクションホテルWHYに泊まってみます!」
*電波の調子が悪くて途中途切れているところもあります、すみません><
さてさて、ではまずはお部屋の中身を。
今回は2部屋お借りしました。ひとつは「マウンテンビュー」という山側に大きな窓が設けられたお部屋。もう一つは「ロードビュー」という道沿いのお部屋です。

マウンテンビューの部屋からの眺め。

ロードビューの部屋の様子。

どの部屋もお風呂、トイレがついています。
バスタオルやフェイスタオル、ecostoreのシャンプー・コンディショナー、ボディウォッシュもあります。
その他、歯磨きをする際に使うコップやドライヤーは設置されていますが、
もちろんゼロ・ウェイストなので使い捨ての歯ブラシなどはありません。
受付の際、石鹸を必要な分切ってくれるので、手洗いの際にはその石鹸を使います。

2階スペース。子どもが余裕で仮面ライダーに変身できるくらいの広さがあります。
どの部屋も定員は4名。2階建の構造で、1階がリビング、お風呂、クローゼット、食器棚などがあり、2階はトイレとお布団の収納スペース、二人が寝られる分の部屋スペースがあります。
食器棚にはお皿とマグカップ、ガラスコップ、ワイングラス、フォーク、スプーン、小スプーン、ステンレスコーヒーフィルターとポット、金庫、小さな冷蔵庫が置かれています。ナイフや電子レンジ、オーブンなどは設置されていないので、食べ物を持ち込む際にはご注意を。
コーヒー豆も受付の際で必要な人数分の量の挽いた豆を受け取ることができます。
WHYの謎② ご飯はどうなってるの?
さて、次は食事についてです。
基本的に夕食はついていません。
ですので、自分たちで持ち込むか町内の飲食店で食べることになります。
自分たちで持ち込む際は、ゼロ・ウェイスト宿泊体験施設なので、どんなものがごみの出ない食事かを考えて持ち込みたいですね。今回も私たちは「ごみゼロを目指そう!」ということで、各自食事や飲み物を持ち込みました。
が、、、豪華すぎて、、、。

ちらし寿司はペルトナーレのシェフお手製で奥様もコーヒーゼリーを手作り。野菜のお惣菜は農家の「あおとくる」が用意し、ポールスターのパティシエはポテチやプリッツェルなどスナック菓子を手作り。私は町内のビール工場でビールを量り売りしてもらいました。容器は持ち帰れるタッパーなど。しきりも湯呑みで代用するなど、とにかくできる限りごみゼロに!

豪華すぎるお寿司…。

スナック菓子も買うとプラスチック容器包装のごみが出ます。なので、じゃがいもを揚げて手作りポテトチップス。

RISE&WINにてビールの量り売り。容器は持ち込みです。
町内の飲食店は夜の営業をしていない所や予約のみのお店が多いので、事前にチェックしてください!
朝ごはんについては、WHYにオーダーできます。

スープやミントティー、季節野菜とフィッシュカツとチーズのベーグルサンド、ヨーグルト、グラノーラなど。
個人的にはアチャールという辛いピクルスを混ぜたヨーグルトが美味しかったです!
WHYの謎③ 出たごみはどうするの?
さて、チェックアウトの30分前には部屋に設置されている分別かごを持って受付へ。
スタッフからごみの分別を教わり、ごみステーションにて分別をします。

紙類やティッシュ、金属など分けていきます。

生ごみは施設にあるキエーロにて堆肥化。
ごみについて難しいな、と思ったのは、上勝町の回収方法としては「洗って乾かしてから出す」のが基本のルール。
ごみを資源として回収することや、保管に適した状態で回収するためにこういった作業と協力が必要なのですが、部屋にはキッチンがないので洗うスペースと乾かすスペースがありません。その点、空き缶や空き瓶、その他もし出てしまったとしても洗えば資源になるものについては、洗って乾かせる場所が必要ではないかな、と感じました。
最後に。

以上、上勝町に新しくできたHOTEL WHYの宿泊体験記でした。
個人的には泊まってみると思っていたよりも広々と空間を使えて、楽しくご飯も食べられたし寝るのも十分快適だなと感じました。
気になったのは、今回私たちはある程度ごみゼロの知識やどうすれば良いかを普段から考える機会が多いので、事前準備もある程度できましたが、他の宿泊施設と同じような想定で来られたお客様はごみの分別も含め、戸惑うことも多いのかな?と感じました。
そのために何を準備していけば良いのか、またどんなグッズがゼロ・ウェイスト的に過ごすために便利なのか、事前の情報の共有が重要だとも感じました。
これはHOTEL WHYに限ったことだけでなく、当店でも量り売りを実施していますが、慣れない方はどんな容器が適切か分からないという意見も聞くことがあるように、自分たちの「当たり前」をちゃんと可視化し、共有しなくては、ただ単に「不便」と片付けられてしまいかねません。それではやはりもったいない。
ゼロ・ウェイストを体験できる場所が増えることと、それに伴って消費者側に対する買い方・使い方の提案もして初めて双方心地よいサービスなのかもしれません。
以上、東による体験記でしたー。



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