上勝でのe-bike実験ツアーに参加してみた!
どうも、てるみです。
身体が震えています。いつも使わない筋肉を使ったせいです。太ももの表側の部分。
なぜ震えつつこの記事を書いているかといえば、ついさっきまで自転車に乗ってたんですね。ということで、今日は運動音痴な東が体験した上勝でのe-bike体験談をお届けします!
e-bikeとは?
e-bike(イーバイク)、聞いたことがありますか?
電動アシスト自転車という、電気の力を借りて人力を補助する自転車はご存知かと思います。坂道でもスイスイ登れるほど電気のモーターがサポートしてくれるものですが、e-bikeはこれをスポーティーにし、より走行に特化して設計された電動アシスト機能を搭載の自転車です。最近は健康のため、また通勤手段としても活用する方が増えている模様。
帝国データバンクの調査では、コロナ禍の「自転車ブーム」が追い風となり、2020年度の自転車販売市場は2100億円を超え、過去最高を更新した、とあります。世界で見ると、もっと大きくこの市場は成長すると見込まれています。
勇気を出して、いざe-bike。
で、なんで私が今回e-bikeに乗ったかといいますと、徳島大学が行っているSDGsモデルツアーに参加させていただくことになったからなのです。

出発地はポールスター。いろんなタイプのe-bikeを借りて。
移動手段において、二酸化炭素を排出しないとして自転車はエコツーリズム、サステナブルツーリズムでの活用も期待されています。また、過疎地における交通手段は限られていて、町営バスが1時間に一本だったり、車が無ければ回れない距離に飲食店、観光スポットが離れているなど、いくら良いコンテンツが地域にあってそれをツアーにしても、移動手段というところでつまずいてしまいます。上勝町もご多分に漏れず過疎地・山間地なので、この課題解決の手段の一つ、かつサステナブルな観光を促進する方法としてe-bikeの活用を検討したいところ。現在は徳島大学がSDGsツアーの実験フィールドとして、実際に町内をe-bikeで走行して、ルートの選定や立ち寄りスポットなどを調査しています。今回もその一環としてツアーが企画され、実施されました。
さて、というような流れでe-bikeとやらに乗ることになったんですが、私はですね、小学校のほんの一時期だけしか自転車に乗った記憶がないんですよ。高校でも乗ったりしてたけど、ほとんどの移動は親の車か汽車(徳島だからね)でした。だから前日から、自転車に乗ることがそもそもできるのだろうかと不安で…。加えて運動音痴な私は、SDGsツアーよりも何よりも、自分が怪我しないかだけが心配で、無事に済みますようにと願っていました(笑
11月12日(金)。10:00に参加者が集合し、乗り方のレクチャーを受けます。(この時点からドキドキ。)ストレッチして、みなが試し乗りしたところでいざ出発!(心の中では、えっもう出発なの!?私大丈夫なの!?)
乗ってみた。一応、乗れた。
あーーーーー。自転車に乗っているーーーー!
最初の5分はそんな興奮と不安との入り混じり。それから少し慣れてくると、お尻の痛さが気になり始める。
そしてまた少し経つと、今度は石にぶつからないようにとか、穴を避けなきゃとか地面を注意することと、みんなに付いていかなければ(もちろん、最後尾)というので必死、必死、必死。
そして最初の(きっとみんなには緩い)坂を登ったところで休憩、が…。
筋肉のない私の足は急な運動についていかず、ガクガクぶるぶる。膝が笑うってこれね、と思った瞬間、盛大にコケました…!
あーーー。やってもたーーーー。大事には至らずですが、自分の体力のなさを実感して凹む私(苦笑
それからペダルをこいで、出発から29分58秒で辿り着いたのが上勝町の美悠湖という名のついたダム湖。
…随分遠くまで来たものだ。
そんな心境の私とは違って、他の参加者のみなさん、楽しそう。
その後、正木という地区にある滝を目指すということだったのですが、ここで…
テルミ、リタイヤ。
すみません、もう身体がついていきませんでした…。滝までの坂を冷静に見て、あ、これは私には無理だと判断し、一人で帰ってきました。
一人時間を楽しむe-bike、良き。
意気消沈しつつ、私はみなさんと分かれて一人で出発地点のポールスターを目指して帰ることにしました。帰りは一人だし、知っている道だからゆっくりと帰ろう。そう決めて、ペダルをこぎ始めました。(私は地元の道だったのでそうしましたが、初心者の方は誰かと一緒がいいと思います。うん。)
帰りは自分が止まりたい場所で止まり、見たいものを見ながら帰る一人旅。
昔からこうやって、私はみんなが上手にできること、できなかったんだよなー。だから何かを一緒にやること苦手だったな。今はそんな自分も大人になって、新しいことを試してはみるけど、合わないと思ったら「自分には無理っす。」と断る勇気も覚えたけれど、昔は辛かったなーなんて最初はネガティブなことばかり考えていました。
でも少しずつ進み、途中の山水の音に癒やされたり、ヘビに一人で驚いたり、上勝の川の水はまだこんなにきれいだったのかと嬉しくなったり。いろいろな発見があると、少しずつポジティブな気持ちに。そうだね、自分のペースでできることが、私は好きだったね。

きれいに間伐された杉の森を見たのは久しぶりな気がした。

上勝町の町花、りんどうを見つけた。この時期に咲くんだったのね。

しとしとと水が流れる黒い岩は黒光りして輝いていてとても美しかった。岩の形で水の落ちるスピードがちがったり、水滴の形が違ったりして音楽みたい。

ただ大きな木の枝が落ちているだけなんだけれど、落ち葉が敷き詰められた地面の上に誰かがアート作品として意図的に置いたのかと思う場所。

行きと帰りは同じ場所を通ったのに、行きは必死でこんな大きな岩、気づかなかったよ。

今、私がこうやって自転車で通っている道は、昔たくさんの人が大変な想いをして作った道なのですね。
とまぁ、帰りはかなりリラックスしながら帰ってきました。
私のように自転車に乗れ慣れていない人、自分の決めたゴールまでならがんばれる人、足を止めながら回りたい人、いろいろいると思います。上勝町での良い思い出を作ったり、自分自身の新しい発見をしたりなど、e-bikeが活用されて様々な人が楽しめる可能性が広がるといいなと思いました。まず、無理をしない、だね。
徳島大学さん、お世話になりましたー!



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