高齢者の元気がみんなの元気。

いよいよ明日から世間は大型連休。
そして5日後には平成も終わりますね。

まぁ山で過ごしていると連休ということも元号が変わるということもあまり感じることはないのですが…。

さて、今回は上勝町の敬老会のお話しをしたいと思います。
上勝町では毎年4月に町内の各地区で敬老会が行われます。(地区によっては違う時期に行うところもありますが)
敬老会って敬老の日にやるもんじゃないの?上勝に移住してきた頃はそう思っていました。
もちろん敬老の日にも敬老式典は行われるのですが、春に行われる敬老会は、長い寒い冬を越え、春の暖かい日をみんなで喜ぶかのような毎年恒例のイベントとなっています。

私が住んでいる地区でも先日、敬老会が行われました。
参加させてもらうのは今年で4回目。

ところでみなさんは“敬老会”ってどんな会を想像しますか?
お偉いさんたちが挨拶したり、長寿の方のお祝いをしたり…そんな真面目な会でしょ?と思ったそこのあなた。
ざんねん。

上勝町の敬老会では、おじいちゃん、おばあちゃんたちに楽しんでもらうために毎年たくさんの余興が用意され、会場は大盛り上がりの大騒ぎ。
歌に踊りに芝居に…。
毎年様々な出し物があります。
私も昨年までは町内のメンバーで結成しているバンドで、昭和の歌謡曲や演歌を演奏していました。


ちゃんとしたバンドです。ちゃんとふざけます。

今回はメンバー多忙により、残念ながら出演できなかったので今年は裏方に徹するぞ!と思っていたところ…ちょうど1週間前にあるおじいちゃんから電話が。

「敬老会でかぞえうたでもやろうかと思っとんやけど、おまはん合いの手してくれんか?」

かぞえうた?!
合いの手?!
かぞえうたなんて全く知らないし、ましてや合いの手なんてできるのか?!と少し不安にもなりましたが、せっかくお誘いいただいたので、一緒に出演させていただくことになりました。
ということで、今回も余興&裏方で参加。
私たちの他にも、同じ地区のお姉様方による踊りや別の地区から若者が坂本九に扮して登場。参加者による歌。などなど今年も盛りだくさんの敬老会となりました。


敬老会の美味しいお食事も作ってくれるミセス会のみなさまによる踊り

 


スペシャルゲストの坂本 九さんにみんな大喜び

不安だらけの初めてのかぞえうたはおじいちゃん、おばあちゃんたちのあたたかい目に見守られ、なんとか乗り越えました!
誘ってくれたおじいちゃんも喜んでくれてなにより。


おじいちゃんも満足そう

敬老会は始まるやいなや、みんなのお酒が進む進む。
以前も上勝町での飲み会のことを記事に書かせていただきましたが、上勝町の人は本当にみなさんよく飲むんです。
特におじいちゃん、おばあちゃんの酒量は驚くほど。
若者が酔いつぶれても飲むわ飲むわ。
会の中盤ともなると、舞台の下でも踊ったり、歌ったり。


自分たちで小道具持ち込んで楽しむおばあちゃんたち

余興をする身としてはここまで盛り上がってくれると本当に嬉しいものです。
しまいにはご招待されてる側なのか、余興の出演者なのかわからなくなるほど。
楽しければそれでいいんです。

こうして今年も、無事にみなさんのご長寿をお祝いすることができました。
敬老会でたくさん笑ってこれからも元気に長生きしてくれるに違いありません。

と、まぁみなさんの想像を超えるような敬老会が上勝町では行われています。
敬老会というよりは大宴会という感じ。

上勝町に来るまでは、こんなに高齢者と関わることもなかったし、ましてや敬老会なんて縁もありませんでした。
でも、自分の孫でもない私にいろんなことを教えてくれたり、いつも心配してくれるおじいちゃん、おばあちゃんたちに「いつもありがとう。これからも元気に長生きしてね」という思いを伝えられるこの会は私にとって毎年恒例の大事な行事になりました。
それはきっと私だけじゃなく、地元の人たちもみんな同じ気持ちなんだと思います。
何ヶ月も前から余興ではどんなことをしたら喜んでもらえるか考えたり、会場準備から、美味しい豪華なお食事、舞台設備まで全て地区の人たちが協力して作り上げる敬老会。
日頃の感謝の気持ちがあるからこそ生まれる”喜んでもらいたい、楽しんでほしい”。
そのみんなの気持ちが集まって行われるこの行事は本当に素敵だなと思います。

また来年の敬老会、みんな元気で大盛り上がり出来ますように。

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