美味しい水が飲めるということは。
遅い梅雨入りをした上勝町は毎日のように雨、雨、雨。
たまの曇りにホッとするほどです。
雨なんて嫌だ〜と思いますが、上勝町に来てからというもの雨の大切さを実感しています。

本日のクラシカルは
雨も必要なんだよね、水の大切さのお話しです。
東京で暮らしている時はこの時期の雨が苦痛で仕方なかったです。
気温は上昇するのに、雨が降って蒸し暑い。
傘は邪魔だし、電車のなかもびしょびしょで滑りそう。
雨が降っていいことなんてなんにもないじゃん。と思っていました。
でも上勝町に来てから、雨が降るということはとても大切なことなんだと感じるようになりました。
農家さんのお手伝いをしていると、
「今年は雨が少なくて農作物の成りが悪いわ〜」とか
「田んぼの水が少なくて田植えがでけんわ〜」とか、そんな声をよく耳にするようになりました。
当たり前のことなのですが、美味しい野菜やお米が食べられるのは雨のおかげでもあるんですよね。
東京にいる時は、それが身近で感じられなかったためついつい忘れてしまっていました。

そして、雨が大切だと思ったもう1つの理由は生活用水。
昨年から一軒家に引っ越して、家の水は山から引いてきて使用しています。
雨が降らないと山の水も減り、生活用水もなくなってしまうという事態に陥ります。
料理もできなければ、お風呂も入れない、洗濯ももちろんできないし、トイレの水も流せない。生活に支障が出てきます。
台風の日なんかは山に引っ張っているホースが外れたり、土砂が詰まったりして水が出なくなることもあるので、雨が降りすぎるのも困るのですが、全く降らなくなるのも困るんです。

これは隧道と呼ばれる、山から水を引くための道です。
昔の人は山から水を引くためにこんなトンネルのような道を作っていたんですねぇ
とまぁ、上勝町に住んでから雨の存在もとても身近で大切なものだと感じられるようになりました。
だから被害が起こるほどの雨は困るけど、ほどほどに雨も必要なんだなと雨が降るたびに思うようにしています。
とはいえ、やっぱり私は晴れの日が好きですけどね。
私の住んでいる地区では、山から水を引いてきて生活している人が多いということもあり、毎年7月10日に水神様のお祭りをしています。
山の上の方に祀られている水神様のお掃除をしたり、お供えをして、そのそばでみんなでワイワイ飲んだり食べたり。
この水神様が祀られている所の水がとても透き通っていて今まで見たことがないくらい本当にキレイなんです。

この水を使用させてもらっているなんて、本当にありがたいなぁ贅沢だなぁと思います。
私も昨年からこの水神様のお祭りに参加させてもらっています。
いつもキレイな美味しい水をありがとう。これからもよろしくお願いします。という気持ちをこめて。
今までは自分の家の水がどこから来ているのかなんて気にもしたことなかったし、水道から水が出るのは当たり前のように思っていましたが、上勝町で暮らすようになって水のありがたさや大切さを感じられるようになりました。
これからもこの気持ちを忘れずに日々過ごしていきたいですね。



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