冬の楽しみのひとつである薪ストーブについて。
寒さに凍える日々を送らず、
暖かい冬の日が続くことに少々気持ち悪さを覚えてる、あずまです。
外を出歩くには暖かい方がいいんですが
寒くないと冬を実感できないなんて、いささかワガママが過ぎますかね。
昨日、パリ在住の友人カップルが上勝に遊びに来てくれていたのですが
昨日も晴天でポカポカ陽気。
棚田や滝、ごみステーションやビール工場、イタリアンなどを巡りましたが、
外はどこに行っても気持ちが良い1日でした。

冬の滝もいいものです。虹も出ていました。

現在建設中の新しいごみステーションもできあがってきてます。
ちなみに、二人には上勝を訪れての感想をまとめて
このクラシカルに記事を寄稿してもらおうと思っていますのでお楽しみに!
さて、前置きが長くなりましたが今日は寒くないと言いつつ
毎日お世話になっている薪ストーブについてです。
薪ストーブに必需品の杉葉について
ここ最近、私は毎朝カフェに出勤して最初にすることが
薪ストーブに火を入れることなのですが、
スムーズに火を育てることができた日は朝から気分がいいものです。
毎日スムーズに点けるため、焚きつけの際に必需品となるのが杉葉。

上勝町の面積のおよそ90%は山林でその多くが杉の木です。
常緑樹なので1年中色が変わらず、花粉がたっぷりで間伐されなくて森が荒廃しているなど問題だらけの杉の木さん…。
杉葉は油分を多く含んでいるため着火剤としての役割を果たしてくれます。
秋から落葉するこの杉葉ですが、ここ数日猛烈な風が吹いたこともあってか、
現在上勝町内のどこの道もこの杉葉だらけ。
道路を走行する際は邪魔者扱いされる子たちなのですが、
杉葉の素晴らしさを日々実感する私としては宝の山に見えてくるわけですね。

車を停めて杉葉を拾います。いっぱいです。
町内での移動は基本的に車が主流なので
歩いている人は珍しく、道端で杉葉をせっせと拾う私には
車で走行中の方々から好奇の眼差しが向けられますが黙々と拾います。

袋いっぱい集まりました。
そしてカフェへと向かいます。
薪ストーブによって得られる効果
杉葉を拾ってカフェへ向かい、早速点火。
よく乾いているのですぐに火かつきますし、よく燃えます。

勢いよく燃えます。燃え尽きるのもはやいので、最初から入れ過ぎず、また細い木の枝から燃やし、少しずつ薪の太さを太くしていきます。うん。この写真の薪は最初から少し太過ぎですね(笑)反省。

上手くいけば少し太い薪が炭になり、火も「もったり」とした火に変わってきます。
うちのカフェでは直径5cmほどの薪が難なく燃えるようになって
大体3時間くらい経つお昼ぐらいには空間全体が温まるので
薪ストーブだけで暖がとれます。
これには高気密・高断熱の構法による建物であることも重要で、
当店では設計段階から断熱材やペアガラスは必須だと考えていました。
カフェの考案者である私の母はいつも
「1年中温度が変わらない空間が良い。」と言っていて
夏場はエアコンを低い温度で設定しなくても良いように
冬場は薪ストーブなどだけで空間を温められるように
新しい空間を作る上での機密性や断熱性能に重点を置いていました。
それが結局は環境にも良い、と。
今、その意味とありがたさを毎日実感しております。
そして何より、お客様が喜んでくださいます。
火を見る機会が減っているんでしょうか。
癒された、暖かい、憧れです、というお話をしてくださいます。
環境にも、人の心や身体にも嬉しい薪ストーブのある暮らし。
毎年3月くらいまでは点けておりますので
薪ストーブにあたりに来てください。
また、薪ストーブを点けてみたい方がいたらぜひお試しください(笑)
杉葉を拾って薪ストーブを点けて、焼き芋も作って、お湯を沸かして
部屋が温かくなるのを待ちながら
お湯が沸いたらコーヒー淹れて、じんわりとした火の暖かさを感じながら
ゆったりと読書する日を作りたいなぁ(  ̄ - ̄) (遠い目)



杉葉の価値を共有できる人が増えて嬉しいなぁ☆
私もかつてひだまりで勤務し、薪ストーブを扱いだしてから
そして家で灯油ボイラーでのお風呂の焚きつけを一切しなくなってから(うちは薪のお風呂です)、杉葉を見るとヨダレが出ちゃうくらいにときめくようになりました(笑)
火を扱う人間にとって、天然のしかも日常どこにでも落ちてる着火剤は本当にありがたいお宝ですよね!
私は常に車に米袋を何枚か乗せていて、杉葉をいっぱい集めたり
炭の配達時の汚れ防止のための敷物として使っています。(雨の外作業時の車の防水座布団にもなりますよ♪)
資源になる貴重な雑紙なんか使わなくても十ニ分に火はつくし
その後の木灰も安心してこんにゃくや畑の肥料(ネギには必須!)に利用できる♪
これを使わないなんてもったいないにも程があるっっ!と常々(特に冬場に)考えてる者です。