カフェを再開して考える時間の投資先。

気づけばセーターを着ていた時期はとうに過ぎ、半袖を着てサンダルを履く季節になりました。みなさまいかがお過ごしでしょうか、東です。

コロナウイルスの拡散防止を目的として4月4日から休業しておりましたカフェ・ポールスターも今週月曜日、6月1日から時間短縮ですが営業を再開いたしました。
上勝町役場のHPでも営業再開情報をあげてくださっています。

6月1日の当日は久しぶりのカフェなので緊張してしまい、いつもより少し早く出勤しました^^;  この2ヶ月間で、何か無くしたものがあるような気がしたのです。

それは、料理を作る感覚だったりとか、日常的にやっていたカフェを運営する上での習慣だったりとか、そしてそして、お客様だったりだとか。
そんな不安を抱えつつ迎えた再開初日でございました。

今は月曜から水曜日まで15:00閉店という形で営業しています。
緊急事態宣言が解除されたものの、町内の方とお話しているとまだまだ町内には不安が漂っているなと感じるので、私たちも慎重になっています。

店内も席数を減らしております。結構贅沢な空間になりました。

実際に再開をしてみて、すごくたくさんではないですが、お客様が日々来てくださってありがたいですし、驚いたのは容器の持ち込みにご協力いただけるお客様がとても多いのです。

あるお客様がご購入くださった当店のオリジナルクッキーやスコーン。

どうやらInstagramFacebookなどのSNSで当店の投稿を見てくださってご来店くださるお客様がいらっしゃって、上勝町民の方はもちろん、町外からのお客様も容器持参への呼びかけにご協力いただいております。


5種類の個売りしているクッキーたち。もちろん店内でも食べられます。

素直に嬉しいです。うちはこういう目的で、こういう取り組みをしているのでご協力ください、と伝え、それに応えてくださる方がいるというのは。

単純に、袋に詰めたものを売る方が楽なので量り売りをすると手間がかかります。
ですが、ご用意している間にお客様と「今日はどちらからですか?」とか、「容器持参いただいてありがとうございます」だとかお話できる時間ができます。お客様には用意にお時間をいただいて申し訳ないな、と思う反面、協力していただいて嬉しい気持ちと、お話できることで知れる楽しさを私たちは実感させていただいています。

以前書いた記事で、自分が毎日生きる上で「ごみ・お金・時間・労力」という、この4つの要素のバランスを考えることを書きましたが、この中で特に今は「時間」という要素を何に使うのか、もっと言うと何に投資するのかを考えるようになりました。

必要だと思ってかけていた時間。
立ち止まって考えてみると、本質とズレていて、本当はもっと違うところに投資すべきだったんじゃないかと。

今は閉店した15時以降は新メニューの試作をしたり、掃除をしたり。
定休日はスタッフでミーティングをし、掃除をし…。

これまでと時間の使い方が違うので、できてこなかったことができて、その結果お客様に心地よいスペースを提供できているのでは。
予期せぬ休業でしたが、立ち止まってみると、これがもしかしたら私たちが本来提供すべきだった時間や空間なのかもしれないとも思ったりします。

徳島市内からだと片道車で1時間。
わざわざ来てくださるお客様は何を求めて来てくださっていたのか。
それは非日常な風景だったり、空間だったり、コーヒー飲みながら本を読んだり、私たちと話をする時間だったり−。
私たちが本当に費やすべき時間や労力はどこなのか?

もちろん続けていくためにはお金のバランスも重要です。今はまだ手探り状態ですが、少しずつお客様にとって素敵な時間を良い空間で過ごしてもらえるよう、そしてゼロ・ウェイストだったり上勝町らしさを感じていただけるようなお店作りに転換していきたいと思います。

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