妄想なる上勝の未来。
はろはろー。あずまです。
今日はこのところ感じていることをツラツラ書きたいと思います。
お題は「妄想する未来」について。
上勝町地域創生推進会議
まずですね、本日7月17日(金)、令和2年度第1回上勝町地域創生推進会議が行われ、それに参加してきました。

私は住民代表の1人として初めて参加させていただいたのですが、なんだか緊張して(苦笑 ソーシャルディスタンスのために取られた席の間隔のおかげ?でメガネをかけないと、あまり皆様のお顔をちゃんと見れないことが逆に救いとなったのは秘密です。
H27年に作られた5ヶ年の総合計画の成果内容を評価し、次の5年間のビジョンや戦略について共有、そして各方面から招かれた委員との意見交換を行う会議で、徳島県や徳島大学、地元銀行、そして町内の商工業、農林水産業などの産業関係者や住民代表など、約20名くらいがソーシャルディスタンスを保った会場に集まりました。
いろいろな総合計画の成果内容が報告されていく中で、ショックなことも出てきました。
例えば「持続可能な暮らしやすい地域づくり」という目標の中で、2025年度に消滅集落ゼロを目指して具体的な目標設定がされていますが、H31年度においては集落の世帯数は648世帯でH26年の策定された時点での690世帯に止めるという目標をこの箇所については下回りました。また、推計人口が1,335人とあって、個人的にはすごくたじろいでしまいました。住民票を上勝町に置いている人をのぞいて、実際に現在上勝町に住んでいる人の数。
「1,500人を切ったのは知っていたけれど…。」
そういえばこのところ、郵便局の上勝集荷場所が隣町の勝浦町と統合され無くなってしまったり、JAの支所窓口がなくなったり、もちろん様々な要因があると思いますが、人口減少による町への影響は「忍び寄ってきている」という感覚です。いきなり大きな変化ではなくて、ゆっくりゆっくり、影を落としている。
人口については、令和2年4月に新たな上勝町地域創生人口ビジョンが地域創生総合戦略とともに策定されていますが、その中で「人口減少のスピードに歯止めをかけ2040年までに『1,000人』の確保をめざす。」とあります。
1,000人。
1,000人になった上勝町はどうなっているのか。
誰がいるのか。どんな仕事や暮らしをしているのか。
1,335人という実際の数字と日々の暮らしの中で感じるリアルが相まって、なんとも言えぬ不安や焦燥感に襲われたのは事実です。
とまぁ、暗く入りましたが、今日この会議に参加する朝、改めて資料を読み返す中で出てきた疑問は「人口減少って問題なのか?」という素朴な疑問。
人がいなきゃそりゃ寂しいし、いろんな福利厚生も滞ったりとか、経済的に成り立たないとか、子育てする上で心配だとか、イメージできるんですけど、じゃあ逆に何人いればいいの?とも思うんです。
人口が少なければ、少ないなりにできることもある。
上勝にゼロ・ウェイストの視察でいらっしゃる方の中には「小さな町だからできることですよねー。」と言って自分の町では無理だと決め込んで帰られる方がいますが、そうです。小さいからこそ新しいチャレンジをすることができやすいのです。それが自治体という単位でできるからこそ、上勝町という町はすごいと思えるし、社会に与えるインパクトも大きいと思いますが、ある市の商店街からでも、どこかの高校1校からでも、「小さいからこそ」なのであれば、自分たちの「自治」がおよぶ範囲をリサイズ(サイズを捉え直して)して、実際にシステムを組み込んでしまうこともできるはず…。
「シン・ニホン」という本の中で、人口減少について書かれている箇所を読んだ際、人口縮小局面では経済が縮小する可能性が高いが、「人口減少」が問題というよりも、1人あたりの生産性を大きく増やすことができていなかったり、人口増以外で経済規模を生み出す方法がない、とありました。
人口が少なくとも、その地域に自分たちの未来の町のあり方について時間を費やすことを惜しまず、学び考える人がいるかどうか。
1人でも多くそんな人がいたり、住まずともその地域と繋がっていたいと思う人たちとの関係を確保できれば、町は「そこそこ」の人口でも回るのかもしれません。ここについては、まだまだ勉強不足です。
上勝町だからこそ、できることを。
上勝町はゼロ・ウェイスト政策や葉っぱビジネスの「いろどり」など、度重なる町の危機を独自のアイデアで乗り越えてきました。
そんな町がこれから向き合うのは、人口減少という問題の裏に隠れている「自ら考える人口の減少」なのかもしれません。
私でさえ(と、ちょっと自分を高く言っちゃってますが)この先、上勝町で子育てすること、事業を継続していくことには不安があります。
が、まだ、今は、絶望をする時ではなく、限界の中でもがける余白があって、それを「可能性」だと捉えて楽しめる状況でもあります。
もしも上勝で…
・デンマークの「フォルケホイスコーレ」的に上勝小学校、中学校の教育を改革(これ、これからの10年で私が一番やりたいこと)
・エネルギーの自給自足を可能にするために、電力会社と提携した実証実験の開始
・AIによるごみ分別補助
・民間企業と連携して町内のフードロスを無くせるようなイベント・販売所の展開
・コミュニティラジオ局を設置し、通常時は情報の共有によるフードロスの削減や人手のシェア、「うわさ話」のネタとして活用し、災害時の町民への最新情報を伝達して町民を守る
みたいなことができたら、楽しいだろうなぁ。みんなに自慢したいだろうなぁ。
やりたいこと、試したいことがいっぱいです。
あーーーー。頭がわいてしまいます。
まだ、おもしろいと思うんですよ、上勝町って。
みんながフロントランナーになれて、活躍できる場があると思うんですよ、上勝町って。
それぞれのセクションに人が揃えば、全部動き出す気がするのですが。
そんな妄想を、お酒を飲みながら書き連ねている危険な夜。
もっと勉強したいし、いろんな人と話したいなと思う妄想人でしたm(_ _)m



コメントを残す