残された手つかずのケーキと私のもやもや
皆様お久しぶりです、上勝クラシカル、ブログ投稿率最下位独走中の松本です。
ここのところ上勝では雨の日が続き、寝る前に布団をすべて裏返しム○デチェックが欠かせない季節の到来を実感しておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
さて、先日、徳島新聞さんに上勝クラシカルについて取材していただきました。
(徳新のってたねと声をかけてくださったみなさま、ありがとうございます)
本当に小さな活動ですが、このようにメディアの取材に取り上げてもらうことは、とても嬉しいことです。
(記者のHさんも丁寧に下調べをしていただき、ありがとうございました)
実際に住んでいるからこそ「肌感覚の情報」発信 上勝クラシカル 地域を創る四国を拓く
https://t.co/7ErLjlJAKv「農家さんを手伝うと野菜やシカの肉をたくさんもらう。東京にいた時には考えられないことが、この町では当たり前のように起こる」
人口約1500人、四国で一番小さな町の…・— 徳島新聞 (@tokushimapress) May 10, 2021
しかし、メディアの取材ではもやもやすることも正直多々あります。
本日はそんなもやもやエピソードを。
上勝町は過疎地ながらユニークな取り組みを進める先進地として、メディアからの取材は少なくありません。
特に最近では、昨今の猫も杓子もSDGsと言われるくらいのサステナビリティブーム(?)により、上勝町のゼロ・ウェイストへの取り組みなどの取材が多くあります。
先月も、某放送局からSDGsに関する特集を行うので、カフェ・ポールスターでのゼロ・ウェイストへの取り組みに関する取材がありました。
取材自体は量り売りを中心に、カフェの取り組みをご紹介し滞りなく終わりましたが、事件はその後に起こりました。
最後に、おすすめのメニューなどがあればということで、私は上勝町の特産品である晩茶とゆこうのケーキをお出ししました。
商品を撮影していただき、その後スタッフのみなさんが手際よく撤収作業が行われ、
「他のスタッフが昼食も食べずに作業をしている中、私だけケーキを食べることはできないので・・・」
とディレクターさんがおっしゃられ、スタッフのみなさんと一緒にお店を後にされました。

誰もいなくなったカフェに残されたのは、手つかずのケーキとぽかんとしてしまった私。
SDGsの取材で上勝町へ来て、ゴミや無駄をなくすための工夫を学んだ上でケーキを食べずに帰るという行動に、もやもや。
商品への対価はきちんとお支払い頂いたので、それを食べないという権利もあるとは思いますが、もやもや。
その場で唖然として何も言えなかった自分にも、もやもや。
そのディレクターさんも、立場上他のスタッフさんへの思いやりからでた行動であり、悪気があったわけではないこともわかるけれども、もやもや。
でもそこで思いやる前にそもそもそんなスケジュールで取材しなきゃいけないスケジュールたてるなよという、もやもや。
いや、でもその方もすごく忙しい中でたくさんの仕事抱えてるんだろうし、上からのコスト削減のプレッシャーはあるだろうし、問題は個人ではなく構造に目を向けなきゃなという、もやもや。
それでもやっぱり「地球があぶない!」と叫ぶ前にメディアがやばいし、「今なぜSDGsなのか」をまずはメディア自身が問うべきではないかという、もやもや。
放送の中でコメンテーターの方が、小さな事かもしれないが上勝の取り組みは考えるきっかけ、気づきを与えているとまとめてくださっていましたが、取材されたスタッフのみなさんに気づきを与えることはできなかった、もやもや。
こんな私のもやもや、みなさんはどう思われますか?
コメント2件
自分と、周りのスタッフのことを考えて遠慮したんだなと思いますが。
1つのケーキを作るのに色んな人が関わっていることを考えると『いただきます』と言ってみんなで一口づつ食べても良かったし、持って返って後で食べる事も出来たと思います。
SDGsの取り組みの取材でフードロスをメイクされた瞬間に立ち会うのは『あれっ??』って思っちゃいますが。そこのズレ。
この体験を取材された方が赤裸々に放送した方が、SDGsの目的を考えるきっかけには良いのではないかと思います。


お疲れさまです❗
そのディレクターは、単にケーキが嫌いだっただけじゃない❔他のスタッフのせいにしたけど……
それに、出されたものを食べない礼儀知らずの上、お勧めを聞きながら確かめない詰めの甘い奴❗プロじゃないね❗