6年の月日が経って。

暑い、暑い、暑い。
もうそれしかないです。さすが夏。
数日前はあまりの殺人級暑さに危険を感じるほどでした。
みなさま暑さで倒れていませんでしょうか?くれぐれもご注意くださいね。

さて、本日も上勝クラシカルのお時間です。
本日もいつものごとく何を書こうかなと思っていたときに、SNSが過去の思い出とやらを表示してくれたので、それに乗っかろうと思います。
その過去の思い出とは…、東京から上勝町に移住して丸6年が経ったそうです。
はやーい!自分でもびっくりです。

ということで、今日は簡単に簡潔にこの6年を振り返ってみようと思います。

2015年8月6日


友人と2人で上勝町に上陸しました。なぜか東京から夜行バスで和歌山まで行き、和歌山から船で来るという謎なルートで。笑
上勝町にくるのはこの時が2回目。ただ、前回はほとんど町内を回らなかったので、上勝町がどんな町なのか、何があるのかなどなんにもわからなかったので、実際は初めて来たも同然のようなもの。
徳島市内から大川原高原の風車が見えた時、「上勝町はあの山の向こうにあるから」と言われ、「結構遠いんだな」と思った記憶があります。そして50分ほど車を走らせ、上勝町に入りました。上勝に来た最初の1ヶ月は就職した会社の社長の家に同居させてもらうことになっていたので、その人の家まで向かうのですが…これがまた町内でも特に山奥で…。
「こんなに山奥なの?!」と思いました。でも不思議と不安とか心配とかそんな気持ちはなかったです。
私が就職した会社はちょうど半月ほど前に株式会社として立ち上がったばかりの会社で、何もかもがスタート地点。納屋だった場所を改修して事務所を作るところから始まりました。同居させてもらっていた家はかまどや囲炉裏があり、ごはんも火で炊いたり、おかずは囲炉裏で焼いたり。ゴミは34分別だったし、水は山から引いてるので、何かあると水は止まるし。一番困ったのは車に乗ること。免許は持っていたものの、ペーパードライバーだし、渡された車はボロッボロの軽トラ。私がたまたまマニュアルで免許を取っていたのがここで役に立つとは思いもしませんでした。
毎日を必死で過ごしていたらあっという間に1年が経ちました。
(本当にあっという間すぎて正直あんまり記憶にありません笑)
ちなみに一緒に来た友人は3ヶ月へどこかへ旅立って行きました。


このぐちゃぐちゃの納屋を事務所に改修


初めての出役(でやく)

 

2016年


私が就職した会社は映像・イベント制作が主な事業の会社だったので、日々映像の制作やイベントの企画、運営に追われていた気がします。でもそのおかげで、たくさんの人と出会うことができました。(出会いすぎてしばらくの間は誰が誰かわからなかったのも事実です笑)
やったこともないリポーターやナレーションをさせてもらうようになり、町内で知っている人に真似されるようになり、嬉しいような、恥ずかしいような。
Barの運営もしていたので、朝から夜までよく働きました。


会社関係者で茶摘み(仕事もして茶摘みもするから忙しかったのか…)

 

2017年


新しい仲間も増え、グランピングもはじめ、映像制作とイベントは変わらず忙しく、なんだかみんな死に物狂いだった気がします。年度末なんかは本当に寝ずに徹夜で仕事をしていました。
「なんで山奥でこんなに忙しいの…」と正直思いました。「田舎暮らしにスローライフの「ス」の字もないわ!」の名言が飛び出したのもちょうどこの頃でしょう。笑
でも今思えば、仕事に遊びに全力なこの頃が一番楽しかったかもしれません。
めっちゃめちゃ忙しいのに会社で朝まで飲み惚けて、次の日の朝なぜか会社の車はボコボコだし、飲み会の嵐の片付けは大変だし…仕事の納品はすぐ目の前だし…。そんなことが何度もあったような。常識外れなそんな日々が楽しかったんでしょうねぇ。


制作にイベントにBarにグランピングに大忙し


スタッフの1人は東京と徳島の2拠点で大忙し。なにこのブレブレ写真。

 

2018年


上勝町に対しての気持ちや、自分がやりたいことが少しずつ変わってきた頃。
これまでの2年とちょっとの間に仕事やプライベートで本当にたくさんの人と関わらせてもらい、町内の様々な場所に行って、もっとここの土地ならではのことをやりたい!この町の人たちのためになることをしたい。と、会社を退職しました。退職してからはフリーで農家さんのお手伝いや事業所のお手伝いをさせてもらって、生計を立てていました。
ありがたいことにいろんな人からお仕事を紹介してもらったり、「ちょっと手伝いに来てー」と呼んでもらったり。仕事には全く困りませんでした。
今までと同じくヒマはありませんでしたが、様々な仕事ができることにしんどいと思うよりも楽しいと思う気持ちの方が強かったです。
そして住宅を出て、一軒家にも住み始めました。色々と変化の多かった年ですね。
ちょうどこの年の12月から上勝クラシカルも始まりました。


そうだ、この年初めて自分のお茶も作ったんでした

 

2019年


フリーになって1年。
なんとなく1年の流れがわかり、大体この頃にはこんな仕事があるという把握ができてきたので、心の準備や仕事の段取りができるようになりました。
基本的には農作業の仕事がメインですが、写真の仕事やナレーションの仕事、連休中にはお店のヘルプに入るなど、本当に様々な仕事をさせてもらいました。でも少し悩み始めてもいました。この先もずっとこうしてフリーでお手伝いの仕事をし続けるのだろうか。と。自分の体はもつのだろうかと。ちょうど30歳になったところで、いろいろと体の変化も感じていたのかもしれません。そんなことを思っていたこの年の末に近づいてきた頃、今の会社からお誘いをいただきました。


上勝に来てから参加させてもらってるバンド活動は継続中(?)

 

2020年


新しく立ち上げた会社で働くことを決め、また新たな1年が始まりました。
お休みの日や農作業の忙しい時期には今までのようにお手伝いに行かせていただくこともあったので、相変わらず忙しいことに変わりはありませんでしたが、今までやったことのない仕事や関わることのなかった人たちと関わることができて、さらにやりがいが生まれました。
慣れないことが多く、探りながらの1年間でした。
ただ、今まで携わっていた人が近くにいてくれるのですぐに教えてもらったり、相談に乗ってもらうことができたのでかなり安心感のある職場です。


あ、CDも出しました〜

 

というような6年間でした。
かなりまとめましたが、本当に濃厚な6年間で、あっという間だったようなとっても長い年月経ったような不思議な感覚です。
この6年で本当にたくさんの人との出会いと別れがあり、自分の中でもたくさん変化がありました。でも、この町に来てよかったと今でも心から思っています。
なんだか最近は落ち着いてきたのか、新たな挑戦をしたいとか、もっともっとがんばりたいというような意欲はありませんが、この町やこの町の人たちのためになることはしていきたいし、自分のできる範囲でやれることはやろうという気持ちです。

また何年後かにこのクラシカルで振り返りの記事が書けることを楽しみにしながら。

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