その者、青き衣をまといて、金色の野に降り立つべし。…ってやつか?これ?
今日の記事のタイトルの言葉ですが、ご存知でしょうか?
「その者、青き衣をまといて、金色の野に降り立つべし。」
かの有名なジブリ映画の一つ「風の谷のナウシカ」に出てくる一節でして、大ババ様の印象的なセリフです。
今日は稲刈りの話をするんですが、稲刈り中、この言葉を幾度となく思い出しました。青き衣は纏っていませんが、「金色の野」のイメージが思い起こされてとても美しかった。今日はそんなお話です。

「田舎に住んでいるのに、田舎暮らししていない人間」
水曜の夜に「明日稲刈りせん?」とメッセージをもらい、なんだか山籠りしたい気分だった私はすぐさま「行きます!」とお返事しました。
行くことになったものの、稲刈りなんていつぶりだろうと記憶を探ってみたのですが、幼い頃まで遡らないと見当たらなくて、上勝出身者ながら恥ずかしいなぁと反省しつつ木曜日の朝、現地へと向かったのでした。
余談ですが、私のようにUターン者だったとしても地元と繋がりが少ない人もいるんじゃ無いかと思うんですね。Iターン者や移住者は意識していろんなことをイチから教えてもらえたりしますが、出身者となれば「わかるだろう、いけるだろう」という空気のもと、暗黙の了解的な雰囲気も流れているようないないような…。というよりも、知らないと言えない、恥ずかしいという気持ちの方が大きいかもしれないですね。
草刈り機が使えない、田んぼしてない、畑してない、地域のボランティア・飲み会・イベントに出ていない。
って「ない」を並べてみましたが、こういうのって罪悪感を感じちゃう。田舎に住んでいるものの、暮らしがその土地に紐づいてないというか、別個な感じ。
そんな心地悪さが時には、地元に戻りづらさになっちゃうこともあるのかも?と思ったり。
個人差なので、やりたければいくらでも地域は受け入れてくれるし、機械の使い方も教えてくれる。結局は自分次第。
それでもなお、日々地域の活動に参加している人たちに繋げてもらえるのは私としては本当にありがたいことで。
今回は稲刈りですが、この前行った晩茶干しも、茶干ししよう!と誘ってもらえるとめちゃくちゃ有難いんですね。
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と、話はそれましたが!私も田んぼしてない人間なので、今回稲刈りに誘ってもらえたのはすごく嬉しかったわけです。
いざ、美しき金色の田んぼの稲刈りへ!
今回行かせてもらったのは、上勝町でも一番奥の地域にある「八重地(やえじ)」という地域。

到着したのは9時前でしたが、少し雨も降っていたのか自分が立っている目線に、できたての雲が流れていて、その風景の中に美しい稲穂の風景が広がっていました。
田靴と軍手、カマをお借りして機械を入れられない小さく、まだ”じるい”(ドロドロ)な部分を手で刈って行きます。

青い服着といたら完璧だったのになぁ…。ちなみに、私の野良仕事ウェアはこの10年ほど着ているピンクの上着とジーパンというスタイル。一着しかないピンクの服。山で見つけてもらいやすいように笑
片手で握れるだけ刈ったらおいて、2度目に刈った分と合わせて一束にしていきます。
藁で束にするにもテクニックが必要で、不器用な私はなかなかできず…。でも夢中になってやれるって楽しい!簡単にできることじゃなくて、難しいことが夢中になれますよね。

「7対3くらいの割合で分けて掛けていく。」とういうのを教わって、束を竹に掛けて「ハデ干し」にします。この割合で分けるのを交互に掛けていけば、よく風が通り天日も当たりやすいんだとか。昔の人の知恵じゃわ、と教わります。

保育園でも田んぼをやっていて、稲刈りもしたから僕上手いよ!というので、息子も連れていきました。刈ったり、束を運んだり。よくがんばりました。
「お米には88の神様がいる」ことなど、この日教わったことを彼なりにインスタのライブ配信でお伝えしていますので、画面は揺れますが、よければご覧ください!
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あと作業中感じていたのは、農作業において先輩は常に次の作業を考えて、できることは次々に新人に任せてるってこと。不慣れな人がちょっとできるようになったら、それを譲り、自分は次の作業の準備に取り掛かる。お手本だなぁと思いました。
また山籠りお手伝いに行きたいと思います!



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