6歳の息子の足るを知る話。
最近、毎週木曜日に雪が降っている上勝で、凍えそうなあずまです。

1月20日の木曜日も雪。学校も休校になりました。
家が古いもので、エアコンいれても「底冷え」しており、温めても温めても温まりません。上だけ、って感じ。灯油ストーブで足もとを温めたいけれど、最近灯油が驚くほど高いから、灯油ストーブを使うのに躊躇し始めてきた今日このごろ。
そうだった、うちには薪ストーブあるじゃん!ということで、薪ストーブ登場です。

犬の散歩に出る時に袋をもって木を拾い始めました。散歩から帰る時にはサンタさんみたいに袋を担いで戻ってきます。
意気揚々と家をリフォームする時に取り付けた薪ストーブですが、日中家にいないことが多かったので最近では全く使っていませんでした。
じゃあ最近は家にいるの?となりますと、えぇ、まぁ居ないことが依然として多いんですけれど、ちょっと前よりは家に居る時間も増えたんでね。それについては、今日から始まった徳島新聞さんでのコラム記事をご参照ください m(_ _)m
6歳の息子からの教え
さてさて、今日のお話は、ちょっと前から感じてたことについて。
うちの息子、6歳なんですが、彼と話しているといろいろ学ぶことがあります。最近彼から「足るを知る。」を教えられました。
「ちょっと今日は外食したいな」とか「誰かにご飯作って欲しいな」って思うことってあるじゃないですか。疲れた、とかちょっと悲しいことがあった、みたいな時。
それで彼に「ちょっと今日はご飯食べに行かない?」と言うと「家にあるもので済ませたらいいよ。」って言うんですね。
「え、でもじゃあ買い物に行こうよ!お家に何もないし。お菓子も買えるよ!」って言うと、「いいけど、鶴居さんだからね。僕が行くのは。」と言います。
鶴居さんとは、鶴居商店という上勝町にある商店の1つで、うちの家からは歩いていけるほど近くにあります。

上勝町のガイドアプリ「まるかみ」より。
ご飯の買い物も、お菓子も、昨年末はクリスマスケーキも鶴居さんで買いました。
「鶴居さんが守ってくれるから大丈夫。」と言うくらい、ライフラインというか、彼の中で鶴居商店はなんでも揃う最高の場所のようです。
私は母が外に出るのが好きだったこともあって、連れ出してくれることが多く、ちょっとご褒美的に市内に出てスーパーで買い物ができるのが楽しかった記憶があります。
選択肢が増えると楽しいし、車で移動している時間は気分転換のドライブって感じで楽しかったんですが、疲れもします。移動距離が長いのもあって、(徳島市内まで片道1時間)身近なもので事足りるのであれば、その分の時間を他のことに使える。彼が言うように「あるもので」済ますと、家で工作したり、一緒に映画を見たりすることに時間を使えるので、結果的に満足度は高くなることが分かりました。 6歳に教えられる33歳です。
今は息子が私の衝動的な欲求のストッパーみたいになっていて、違う楽しみ方を教えてくれています。
遊びからも、学び。
雪が降ったと言いました。保育園も休校だったので、息子と外で遊んでいると、彼は自分の靴のあとだけを型どるように残していきます。

おもしろいことするなーと思い、彼に習いながら私も自分の靴だけ残そうとがんばってみるけど、不器用でなかなかうまくできない…。
そのあと一面の雪に寝っ転がる息子。なんの戸惑いもなく、次々とそういうことを素でできるのが羨ましくもありました。

あるもので遊び、あるもので満足する。
これを世界が狭い、視野が狭いという人もいるでしょう。
でも私はただ、彼が楽しそうで、幸せそうで、見ていて嬉しいのです。
そんな彼から足るを知る精神を学んだのか、私も灯油から薪ストーブ使ってみようになったのかもしれません。
息子先生、これからも期待してます。君はこれから何を大事にしていくのかな。



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