上勝町の子育て事情。

あんなに暑かった夏も徐々に終わりを迎えております。皆様いかがお過ごしでしょうか?
最近の上勝町は朝晩涼しくなり、風も秋らしくなってきました。9月ももう終わりですね。とはいえ、昼間はまだまだ暑い日が続いています。寒暖差にはお気をつけくださいねー。

2月に出産をして、早7ヶ月が経ちました。
2ヶ月くらい経った頃に生活のリズムも整ってきて落ち着いてきたなぁ~と思いましたが、その後も離乳食が始まったり、最近では夜泣き?があったりでやっぱりどの月齢もなんだかんだあるなぁと思う今日この頃。
いくら可愛くてもイライラすることもあるし、どうしたらいいかわからなくて泣きたくなることもありますが、どれも今しかない大切な瞬間で、あっという間に「懐かしいね~」って話しているんだろうなーと思いながら、家族みんなでなんとか乗り越えております。


この笑顔に日々癒されています

今日は7ヶ月の子育てを経て、今までは知らなかった上勝町の子育て環境についてちょっとご紹介したいなと思います。

今、私は育休でほとんど家にいる生活をしています。出産してから何が大変だった?とよく聞かれるんですが、子育ての大変さは当たり前にありますが、その中でも特に人と会うことがほとんどないことがしんどかったです。最初の1ヶ月は外出もあまり出来なかったので、夫以外の大人に会うことがほぼなく、1ヶ月の赤子に話しかけたところで返事が来るわけもなく、家の中でずっと独り言を言っている感じが結構しんどかったです。
産後うつとかネグレクトとか前は考えられませんでしたが、たしかに家に子どもと2人きりでこもっていたらそんな精神状態になってしまうことも理解できるほどでした。
1ヶ月を迎えてからは、子どもを連れて外出するようになりましたが、やっぱり長時間の外出は難しいし、授乳時間、お昼寝時間などを考慮するといつでもどこでもというわけにはいきません。そんな時に私がすごく救われたのが、上勝町が行っている「上勝いろどりベビー教室」というものでした。

毎月開催していて、1歳までの子どもと保護者、妊婦さんも参加することができます。我が家は子どもが2ヶ月の時に初めて参加しました。
ベビー教室には保健師さんと助産師さん、作業療法士さんや歯科衛生士さんが来てくれて、ベビーマッサージやママパパ体操をしたり、離乳食についてのお話しや、その他子育ての困りごとを聞いてくれたりします。
たぶんどこの市町村にもある支援センターに似た感じかなと思います。
同級生の赤ちゃんたちとそのママパパも参加しているので、情報交換をしたり、世間話をしたりと普段家にこもっている私にとってすごく気分転換になりました。
また、同級生の中でも息子は一番おチビちゃんなので、周りの子たちを見て、もう少ししたらこんな動きをするのかな~、あんなこともできるようになるのか~とこれからの成長が楽しみになります。
息子も他の赤ちゃんのことをジーッと見たり、保健師さんたちに遊んでもらったりと楽しそうにしていました。小さい赤ちゃんにとっても家にずっといるだけよりも良い刺激になっているようでした。


ベビーマッサージは赤ちゃんも気持ちよさそう


教室の中では本格的で美味しいスイーツを作ることも

その他にも上勝町では月に1回、助産師さんと作業療法士さんが妊婦さんや産後のママの体のケアや、赤ちゃんの体のケアをしてくれます。

これがもう最高なんです。
産後って体も痛いのに、その体に鞭打つように日々重くなる子どもを抱っこしたり、家事もしなきゃいけないし、そんな毎日でなかなか自分の体をゆっくりケアできる時間もないんですよね。
この相談会では、自分の体に合わせた内容で1時間みっちりストレッチをしたりマッサージをしてもらったりと体をほぐしてもらえるので、毎回帰る時には体がすっきり楽になっています。これが無料なんです。もう最高。
私は産後、何度か乳腺炎になりかけてその時にもこの助産師さんのケアでマッサージしてもらったり、お家でできるストレッチなどを教えてもらって無事に治りました。
また、ママだけでなく赤ちゃんも意外と日々の生活で体に癖がついてしまっていたり、コリがあったりするので、赤ちゃんもしっかりケアしてもらえます。

その他にもパン教室とか、みんなで遊びませんか~なんていう機会も設けてくれるので、自分の都合に合わせて気軽に参加することができます。

何もかもが初めての子育ての中で心身ともに疲れてしまうということを、今回身を持って実感しました。そんな時に地域で「少し息抜きしませんかー」「みんなで遊びましょうー」って声をかけてもらえると本当にホッとするんですよね。
正直、子どもを産むまでは行政が行う子育て支援にはあまり期待していませんでした。
でも実際は子育てをするお母さんお父さんに寄り添って少しでも子育てが楽しめるように、負担がなくなるようにと様々な取り組みをしてくれていることを知りました。

今回この内容を書いている間にも町内を出歩いていたのですが、産直市場に行けば「順調に大きぃになっとんで」と抱っこしてもらったり、ゴミステーションにゴミを捨てに行けば泣いている息子を皆さんがあやしてくれたり、カフェに行けば「癒される~」とみんなで遊んでくれたり。
地域の皆さんが息子を可愛がってくれて、成長を一緒に喜んでくれたり、私の悩みを聞いてくれたり。
田舎は地域全体で子育てしてくれるとよく聞きますが、本当にそれを実感しています。ありがたい限りです。
不便なことも多い環境での子育ては大変なこともありますが、みんなに見守られて成長していくこの環境はここにしかない良さだと思います。

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