初めての一軒家大改修

12月28日
いよいよ今年もあと3日。
今年のお仕事は今日で終わりの人も多いかと思います。
今年も1年間おつかれさまでした。

そんな今日は、前回の記事に引き続き、古民家改修のお話しを書きたいと思います。

 

改修箇所のチェック


紹介してもらった家は築50年。
約2年前まで別の方が住んでいたということと、大家さんがこまめに風を通してくれていたおかげで家自体にあまり傷みはありませんでした。
家の中に荷物もほぼなく、すぐにでも住めそう?!

と思いきや…。

キッチンの床は抜けそうなところがあったりとやはり改修が必要な箇所がいくつかありました。

今回、住む前に改修をした部分は5箇所。

  • 土間だった場所にお風呂場を新設!
  • 1階の部屋の床張り
  • 台所の改修
  • 水道の引き込み
  • 電気の引き直し

改修総額は約200万円。
上勝町では上勝町に移住して3年以内で、改修した家に5年以上住むという条件で空き家改修の補助金があります。
今回はその補助金を利用したので、自費は約100万円で済みました。
改修は町内の大工さんや水道屋さんにお願いをしました。

 

初めての大工作業


一番大きな改修は台所でした。
抜けそうになっていた床を直すために、壁から作り直すことに。

 

ひたすら壁を剥がし、コンクリートをハンマーでぶっ壊し、この通り。

 

そして床をかさ上げして張り直し、壁を作って完成。
すっかり使いやすい台所へと大変身。

ついでに台所のカウンターも手作りしてみました。

  

大工作業は今まであまりやったことがありませんでした。
しかし、以前から知り合いだった町内の大工さんに手取り足取りご指導いただき、様々な体験をさせていただくことができました。

「この町は湿気が多いから床下のスペースを広めに空けておかないと木がくさってしまう」

さすが、上勝町の大工さん。
町内の気候に合わせた家の仕組みなどを細かく教えてくれて、なるべく改修には町内の杉を使おうという提案もしてくれました。

改修をお願いした大工さん

 

思い通りの自分の家に


どんどん改修を進めていくと、
「ここにはこれくらいの棚が欲しいなぁ」
「縁側も作りたい」
などどんどん欲が出てきます。

床材の残りでささっと作ってくれた縁側

大工さんは私の希望を汲み取ってくれてすぐに作ってくれました。
あ、いやもちろん一緒に。

ついでにみつろうワックスも自分で作り、張ったばかりの床に塗ってみました。

こうして4月に始まった改修はゆっくりと進め、6月には完成。
1人暮らしにはちょっと大きいけれど、手作り感のある素敵な家になりました。

 

まさか自分が山の中で一軒家に住むことになるとは。
自分で家の改修を行うことになるとは。
上勝町に移住する前には思ってもいなかったことばかり。

家を探して、改修を行い、住めるようになるということは簡単なことではありません。
お金もかかるし、時間もかかる。
山から引いている水が止まったら、山の中を歩いて自分で直しにいかなくてはいけない。
庭の草が伸びてきたら自分で草刈りをしなくてはいけない。
面倒だと思うこともたくさんあります。
でも、今回のように協力してくれる人がいる。
自分の思い通りの空間が作れる。
なによりこの町の一員になれるという実感が持てる。

この家から新たな上勝生活が始まります。

 

おまけ

上勝に来たばかりの頃、上勝の言葉がわからなすぎてメモしていたことを思い出しました。
ということで、今回から上勝の言葉紹介をします。

いんでくる(いぬ)→帰る
「ほな、いんでくるわ〜」→「では、帰りまーす」
「そろそろいぬわ〜」→「そろそろ帰るわ〜」

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