息子(5歳)の上勝の夏。-何方かと言えば、写真集-
最近、ゼロ・ウェイストや町のことを書きましたが今日は母ちゃんとして息子の話をします、東です。
クラシカルでも子育てについて書いたりしているので、もちろん初登場ではないのですが、うちには先日5歳になりたてホヤホヤの男の子が1人います。

早いもので生まれてから5年が経ちました。一瞬でした。
上勝町には産婦人科のある病院がないので、出産は上勝の隣の隣、小松島市内の病院でした。うちの子はお腹にいる時に「僕、絶対動かないからねっ!」的な本人の強い意思を感じさせるほど、いくら体操しても飲み物を変えても逆子になってから動かなかったので、結果的には帝王切開による出産でした。そのため、出産日は予め決まっていたこともあり、入院して予定日に出産となったわけですが、さすがに臨月の時にはヒヤヒヤしておりました。
破水したらどうしたらいいのか?ネットで調べてタオルだとか必要そうなものを揃えて(一応車にももう1セット積んでおいて)その日に備えておりましたが、一番近い総合病院まで車で約30分ほどと考えると、やはり過疎地での出産に不安を抱える部分があるのは事実ではないかと思います。
そんな母のドギマギも知らず生まれてきてくれた息子。
おかげさまで大きく、大きく、それは大きくなりまして今では体重身長ともに平均より2kg、2cmほど大きく育っております。
息子は8ヶ月の時から上勝の「彩保育園」にお世話になっています。
http://www.irodori-hoikuen.com
園では独自に畑や田んぼを運営していて、旬の野菜を使った給食を食べたり、作物の育て方を教わったりしています。上勝町の伝統的なお茶「上勝晩茶」も農家さんでお茶摘み体験をさせてもらって、園で子供達が飲むお茶を自作するなど親としては本当に感謝感謝な環境で預かりをお願いできています。

息子が時々園で育てた野菜や自分たちで作ったお茶の茶葉を持って帰ってきてくれます。家庭としてもありがたい…!
私は飲食店を経営しているので、どうしても土日はお仕事です。
夫も土日に仕事が入ることもあるので、そんな時はどうしよう…となりますが、まず保育園は土曜保育があって預かりがお願いできます。(できない日もあり)
そして日曜日やその他保育園が休みで両親ともに仕事の場合は「徳島ファミリーサポートセンター」を通じて、上勝町内でセンターに登録をされている方に預かりをお願いしています。

ちょっと昔の写真。一緒にお散歩に行ったり、図書館で本を借りたり、お昼ご飯を一緒に作らせてくれたり…。こちらもまた親として嬉しく、ありがたいことこの上ない。

息子は朝「母ちゃん今日カフェで何作るん?とよく聞いてきますが、料理に興味をもつのは親の影響とファミサポで実際に料理をさせてくれるからでもあるかも?
4歳、5歳くらいになるとよく喋るし体力もついてきました。
今年の夏は毎日のように川に行く日々。
ある日、息子と川へ向かっていると近所のおばあちゃんが歩いていて
「どこ行っきょん?」と息子に声をかけてくれました。
「カニ(サワガニ)探っしょんよ、僕。」(あ、もう阿波弁バリバリで喋ります。)と、必死にカニを探しているアピール。
するとおばあちゃんは、おもむろに用水路にジャンプ。(母親はこの時点で驚き)
そして草の生えている部分を探ってカニを探すも見つからず…。
「あっ!ちっちゃい魚おる!」という息子に今度はそれまで首に巻いていたタオルを手にとって「こやってとるんよ。」と、タオルの両端を沈めて入ってきた小魚を地引き網のごとく引きあげて息子にとった魚を見せてくれるおばあちゃん。

タオルでとった魚を息子に見せてくれるおばあちゃん。ありがとうございます・・・!
優しい…。とてつもなく優しい…。
その他、川でスイカ割りをしてかぶりついたり、とにかく水遊びな今年の夏。

川遊びは楽しいだけでなく、時には怖いもの。そんな自然の怖さも今年は体験しました。
先日、息子が川で顔をつけて泳ぐ練習をしようとした時に岩に額をぶつけて切ってしまう事態が発生。すぐさま上勝診療所で傷口を洗って縫ってもらいました。3針…あぁ…。心臓が…。

そして無事抜糸。お世話になりました!!汗
こどもを育てる上で、病気やケガはやはり不安になります。大きな病院が近くにあると安心だというのも冒頭の出産の話からもその通り。
ただ自分の経験上、私も怖い思いをしたし、散々泣いたけれど、それで川のこの苔は滑るとか、この葉っぱは手を切るから触っちゃいけないとか、そういうのを学んで、それ以上に川で遊んだ気持ちよさや楽しさの方が記憶に残っているから不思議です。
なんだか子ども写真集のようになってしまった本日の記事、すみません…。
上勝での子育てしている人の一例がちょっとでもお伝えできてるといいなと思います。
つい4日前に5歳になった息子は、いつも遊んでもらっているお姉ちゃん、お兄ちゃんたちからもお祝いしてもらって幸せそうでした。

人生で初めての万年筆をもらった息子。ヨーロッパでは幼い頃から万年筆が必需品な国もあるんだよ。とねーねに万年筆について教わってました。

これで釣りに行けるね!いつも見守ってくれているみなさま、ありがとうございます。
これからも楽しく、たくましく、育ってくれたまえ。
私も親として身体ともにレジリエンス(しなやかな強さ)を身につけていきたいと思います。よし、明日からオラ、ヨガがんばる。(えっ?)



パパにそっくりデスね。